私たち夫婦は20代後半ですが、これまでに5,000万円を超える資産を築くことができました。もちろん、5,000万円と聞いて「大したことない」と感じる人もいるかもしれませんが、私たちとしては着実にお金が溜まる習慣ができていると実感しています。
その習慣の一つが、「限界効用」を意識したお金の使い方です。
限界効用って何?
限界効用とは、経済学の言葉で「1単位あたりの効用(満足度)」を意味します。ある商品やサービスを1回購入したときに得られる満足感と、もう1回追加で購入したときに得られる満足感の違いに着目したものです。
さらに「限界効用逓減の法則」という考え方があります。これは、ある商品やサービスを消費するごとに、追加の満足感(効用)が徐々に減少していくという法則です。つまり、最初の1杯のビールは非常に美味しく感じるかもしれませんが、2杯目、3杯目と進むにつれて、その感動が薄れていく、という現象です。
限界効用の実例
例えば、友人と居酒屋にいる場面を想像してください。1杯500円のビールと1杯500円のレモンサワーがあります。最初の1杯目は「とりあえず生」で、キンキンに冷えたビールを一気に飲み干す。最高に美味しい瞬間ですよね。
しかし、2杯目はどうでしょうか?多くの人は2杯目もビールを注文しがちです。しかし、「限界効用」を意識すると、2杯目は違う飲み物、例えばレモンサワーにする選択肢が浮かびます。なぜなら、1杯目のビールほどの感動は2杯目には期待できないからです。これが限界効用逓減の法則です。
レモンサワーにすれば、新しい爽快感を得られて2杯目のビールよりも満足度が高いかも。
もしくは500円で別のおつまみを頼んでもいいかも。
ビールが大好きで何杯飲んでも最初の感動を味わえる人は別ですが、多くの人は、2杯目以降は「惰性」で飲んでいる感覚になるでしょう。
限界効用を意識したお金の使い方
この「限界効用」をお金の使い方に応用することで、無駄遣いを減らし、資産を効率的に築くことができます。具体例をいくつか挙げてみましょう。
1. ファッション
高価なブランド品を買うと、最初は非常に満足感があります。しかし、同じような高価なアイテムを次々と購入すると、その満足度(効用)は徐々に低下していきます。1つのブランド品で十分な満足感を得られるなら、追加で買う必要はありません。これが「限界効用逓減の法則」の効果を活用した賢い消費の例です。
2. 外食・飲み会
たまに高級レストランで食事をすると、特別感があり満足度が高いです。しかし、頻繁に通うとその特別感が薄れ、感動は減少していきます。外食の頻度を意識し、限界効用が高まるタイミングで楽しむことで、満足感を得ながら出費を抑えることができます。
3. 趣味やエンターテインメント
映画や音楽、旅行といった趣味に使うお金も、限界効用を意識することで、賢く使うことができます。例えば、同じ映画を繰り返し観ることが好きな人もいれば、新しい作品を次々と観ることで満足感を得る人もいます。どちらが自分にとって効用が高いかを判断し、その消費パターンを意識すると無駄を減らせます。同じ行動や消費を続けないのがポイントかも。
まとめ
「限界効用」と「限界効用逓減の法則」を意識することで、私たちは自分の消費行動を賢くコントロールすることができ、結果的にお金が溜まりやすくなります。私たち夫婦もこの法則を念頭に置いて日常の消費を見直したことで、無駄遣いが減りました。
自分がどんなことに喜びを感じるのかをよく理解して、その喜びが一番大きくなるようにお金を使うことが大事なんですね。
これからお金を貯めたい、もっと効率的にお金を使いたいと考えている方は、ぜひ自分の消費行動を見直し、「限界効用」を意識してみてください。
次に財布を開く前に、「本当にこれにお金を使うべきか?」と考える習慣が、長期的な資産形成に繋がるはずです。
自分にとってなにが大事かが分からないと、お金は浪費することになるのかも。考えたことなかったけど。
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