こんにちは!ももたろ夫婦ブログです。
橘玲さんの著書『残酷な世界で生き残るたった一つの方法』を読みました。
今回の記事では本書の内容を簡潔にまとめて、感じたことや考えたことを発信したいと思います。
橘玲さんはいつも世の中を一歩引いた立場から見ていて、現実を直視して生きていくためのを合理的な最適解を伝えてくれる気がしています。
それでは、早速内容紹介に行ってみましょう。
本書の内容
250ページほどの本なんですが、本書の内容を簡潔にまとめてられているパートがあるので、まずはこちらをご覧ください。
高度化した資本主義社会では、論理的数学的知能や言語的知能など、特殊な能力が発達した人だけが成功できる。こうした知能は遺伝的で意識的に”開発”することができない。すなわち、やってもできない。
ところがその一方で、金銭的に成功したからといって、幸福になれるとは限らない。人の遺伝子は、金銭の多寡によって幸福感が決まるようにプログラムされているわけではないからだ。人が幸福を感じるのは、愛情空間や友情空間でみんなから認知された時だけだ。都市化と産業化によって、伝統的な友情空間(政治空間) =貨幣空間に侵食されてきた。もはやぼくたちはかつてのムラ社会に戻ることができない。でもその代わり、情報テクノロジーの発達によって貨幣空間が”友情化”してきた。
自由で効率的な情報社会の到来は、すべてのひとに自分の得意な分野で評判を獲得する可能性を開いた。だったら幸福への近道は、金銭的な報酬の多寡は気にせず(もちろん多いほうがいいけれど)、好きなことをやってみんなから評価してもらうことだ。
グローバルな能力主義の世界では、マックジョブが嫌なら「好き」を仕事にするしかない。とはいえ、好きなことで大金を稼げるのは、ビジネス能力に恵まれたごく一部の人たちだけだ。これはものすごく公平なことだけれど、しかたのないことでもある。それでも能力があろうがなかろうが、誰でも好きなことで評判を獲得することができる。だとしたら必要なのは、その評判を収入につなげるちょっとした工夫だ。
さて、これらを紐解いて説明してきたいと思います。
知能は遺伝的で意識的に”開発”することができない
よく巷の本屋では、自己啓発本が平積みされていて、多くの読者を獲得しています。
自己啓発本とは要するに「努力すれば貴方の人生は変えられる!」といったように、自分の努力次第で自分のスキルは向上できるという前提に基づいています。
学歴社会の日本において、いい学歴を持っている→いい会社に入れる→いい給料が支払われるという具合に学歴を獲得するための努力は本人によるものなので、いい給料が支払われて当然というロジックがあります。
でもそれって本当でしょうか。本書の中では論理的数学的知能や言語的知能の優劣は、遺伝的な影響がとても大きいことが解き明かされていきます。
つまり、自分は自分では変えられない、定数と考えるべきなのです。
自分は自分の頑張りのおかげで有能だ!と思う方もいるかもしれませんが、それって遺伝なんですよね。そう考えると自分の能力は受け継いだだけのものなので、常に謙虚にいたいものです。
人が幸福を感じるのは、愛情空間や友情空間でみんなから認知された時だけだ。
遺伝的に自分の能力は変えられないので「これ以上給料も上げられない、どうしようもないや〜」と思ったかもしれません。
しかし、橘玲さんは人が幸福を感じるのは、愛情空間や友情空間だけであると言い切ります。
お金で愛は買えないのです。ある程度豊かになった社会において、お金よりも友人や家族から存在意義を認められることで幸福を感じる、ということですね。
「自分には能力がないからもうだめだ〜」と悲観する必要はありません。
自由で効率的な情報社会の到来は、すべてのひとに自分の得意な分野で評判を獲得する可能性を開いた。
今の時代、YoutubeやTwitter、インスタグラムといったSNSは無料で誰でも利用することができます。こうしたツールを使用することで、世界と簡単に繋がることができるようになりました。
これまでは実際に対面してしか評判を得ることができませんでしたが、SNSの登場・通信インフラ網の登場によって、SNS上で評判を得ることができるようになったんです。
今ではありとあらゆるジャンルの動画が、Youtubeで配信されていますね。
恐竜の尻尾の中に頭を探せ!
最後に話は、べき乗分布とロングテールの話に入ります。
どんなジャンルでもトッププレイヤーがいます。音楽だったらJPOPのように大衆の誰もが知っている音楽、その一方でめちゃくちゃマニアックだけどコアなファンがいるような音楽もあります。
世の中は複雑系のロングテールの世界である一方で、そのロングテールを切り取ってもまたその中にロングテールが、、、(語彙力がなさすぎるので本書をお読みください。笑)
要するに、、、橘玲さんのメッセージは、自分の好きなことでニッチを狙え、ネットを使ってコアなファンを獲得し、それを収入に繋げよ、と理解しました。
・自分は変えられないのだから、自分が価値を出せる環境を探せ。
・金だけでは幸せになれない。好きなことで世界と繋がり評判を獲得せよ。
・できることならそれを収入に繋げよ。
山口周さんが『ニュータイプの時代』の中で言っていた「グローバルニッチ」の考え方を個人に適用するようなイメージですね。
いろんな本を読んでいると頭の中で繋がってくるので面白いですね☆
また私たちのブログに遊びに来てくださいね☆
下手くそな文章に最後まで付き合っていただきありがとうございました!
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