皆さん、いいですか。「現金はゴミです。OK?」
こんなことをいきなり言われたらびっくりしますよね。
現金というのは中央銀行が金融政策に基づいて増やせるもの。
供給が増えると一般的にはその価値は落ちます。
じゃあ、どうすればいいの・・・?
この記事では、まず「貯金のメリット・デメリット」、そして「投資でお金を働かせる意味」について初心者向けにわかりやすく解説します。
1. 貯金だけでは足りない理由
まず、貯金のメリットについて確認してみましょう。貯金は「すぐに引き出せる」「元本が保証される」という特徴があります。そのため、緊急時の資金や、生活費のストックとしては非常に優秀です。実際、私たちの多くが貯金を安心材料として持っていますね。実際、日本では家計資産の半分以上が預金・現金と言われています。
しかし、貯金のデメリットもあります。それは「お金が増えない」ということです。例えば、日本の多くの銀行の普通預金の金利は年0.001%ほどです。仮に100万円を預けても、1年間の利息は10円程度。これでは「お金を増やす」どころか、物価の上昇に追いつけません。
日本銀行はインフレターゲットを2%と設定していますね。
つまり、今後インフレが進むと、貯金しているだけでは資産価値が実質的に目減りする可能性がある、ということです。
「昔より生活費がかかるなぁ」と感じるのは、物価が上がりお金の価値が下がっているから。こうした現象を「インフレ」と呼び、インフレに対抗するために「お金を働かせる」考え方が必要になっている訳です。
2. お金を働かせるってどういうこと?
「お金を働かせる」とは、貯金とは異なる手段で、お金自体に価値を増やしてもらうことです。
具体的には「投資」をすることで、お金を増やすために役立てます。
投資には、株式や債券、不動産、投資信託、そして少額から始められる「つみたてNISA」などの制度も含まれます。例えば、投資信託を利用すると、専門家が運用するファンドにお金を預け、様々な企業の株や債券に分散投資されるため、リスクを抑えつつリターンが期待できます。
投資の最大の魅力は「複利の力」です。
複利とは、投資で得た利益を再び投資に回し、資産を雪だるま式に増やしていくことです。
例えば、年利5%で運用するとして、元本100万円が5%のリターンで105万円に増えたら、その105万円を次の年にも運用することで、2年目にはさらに増えた額が基準となります。こうした複利効果によって、資産が時間と共に加速度的に増えていくんです。
100万円を5%で20年間運用すると、265万円に増えます。
アインシュタインは、「複利は人類最大の発明。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」という言葉を残したとされています。
投資は複利を味方につける行動。借金は複利を敵にする行動。
3. 投資のリスクと向き合う方法
「投資は怖い」と感じる人も多いですよね。でも、リスクはうまく管理すれば怖がる必要はありません。以下のポイントを押さえることで、リスクを抑えながら安心して投資を始められます。
分散投資
分散投資とは、資産を複数の金融商品に分けて運用する方法です。たとえば、株式、債券、不動産などに分けて投資することで、一つの投資先が下落しても、他の投資先がカバーしてくれる可能性が高まります。リスクを分散することで、暴落に対する耐性を持つことができます。
長期投資
投資は、短期で大きく儲けようとするとリスクが高まります。そこで「長期投資」の考え方を取り入れることで、時間を味方につけ、短期的な相場変動にあまり左右されない資産形成を目指せます。つみたてNISAなどの制度も、長期的な資産形成を後押ししてくれる仕組みの一つです。
小額から始める
いきなり大金を投資するのではなく、少額からコツコツと投資を始めることも重要です。つみたてNISAでは毎月1,000円から始めることが可能なので、少しずつ経験を積んでいくと、投資への不安も和らいでいくでしょう。
4. 初心者におすすめの投資方法
初心者におすすめしたいのは、つみたてNISAなどを使った「積立投資」です。これは、毎月決まった金額を積み立てていく方法で、購入のタイミングを分散させることができ、価格が高いときも安いときも平均的に投資できます。この方法は、リスクを低く抑えつつ、長期で資産を増やすことを目指す初心者にとって最適な手段です。
5. まとめ:お金に働いてもらう一歩を踏み出そう!
貯金は大切ですが、それだけでは物足りない時代です。
少しずつでも「お金を働かせる」考え方を取り入れることで、将来の不安を減らし、資産をしっかりと築くことができます。最初は不安かもしれませんが、まずは小さく始めてみて、経験を積んでいきましょう!
まずは、現金の価値は落ちることがある、ということを理解してくれたらOKです。
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