

こんにちは!子育てx資産形成をテーマに活動中のアラサー夫婦「ももたろ夫婦」です。
今回のブログでは、母乳育児を頑張りたいと考えている妊娠中の方や、出産直後に母乳がなかなか出ず悩んでいる方に向けて、私が実践して効果のあった「母乳を増やす方法3つ」をご紹介します。
産後すぐは母乳が出なくて不安


初めての慣れない授乳💦母乳で育てたいけど、どうやったら母乳の量を増やせるの?
私は2024年に低出生体重児(2,500g以下)の娘を出産しましたが、産後すぐは母乳が3gしか出ず、自分の体から母乳が本当に出てくるのか不安でした。
でも、今回紹介する方法を継続した結果、母乳量がどんどん増加。
新生児期に完全母乳で育てた娘の体重は1日50g増(1ヶ月間で+1,500g)と、小さく生まれた娘の体重は大きく増え、生後8ヶ月の現在も完全母乳で育っています。
母乳を増やすために実践した3つの方法
私が実践して効果のあった3つの方法はこちら
昼夜問わず、欲しがるときに欲しがるだけ授乳。
②乳頭ケア
乳頭の保湿、複数の授乳姿勢で乳頭への傷防止。
自分に合った授乳クッションを使用。
③水分をこまめに摂取
母乳の約88%は水分。意識してこまめに水を飲み、水分不足を防止。
各ポイントを深掘りする前に、母乳の生産メカニズムを簡単にお伝えします。
母乳の生産メカニズム

女性の体は、妊娠中期には母乳が出るように準備ができています。
妊娠中は胎盤から出るホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の制御により母乳が出ませんが、産後に胎盤が体外に出ることで母乳が出始めます。
母乳の分泌は、主に下記の2つのホルモンにより調節されています。
これらは授乳や搾乳などの「吸啜(きゅうてつ)刺激」によって分泌促進されるため、母乳を増やすには頻回授乳が重要になってきます。
乳腺細胞に働きかけ、母乳の生産を促す。
生後数週間は授乳回数が多いほど分泌が増加。
夜間に多く分泌。
◎オキシトシン:母乳を押し出す
乳腺から乳管への母乳の射出(射乳反射)を促す。
母親が授乳を期待する時にも分泌。
(赤ちゃんに触れる、匂いを嗅ぐ、泣き声を聞くなど)
出典:WHO「Infant and young child feeding」
それでは本題「母乳を増やす3つの方法」について詳しく紹介します。
方法1:頻回授乳(特に夜間)

母乳を増やすには「もうこれしかない!」と断言してよいくらい重要なのが頻回授乳。
前述の通り、母乳は授乳回数が多いほど、しかも夜間は特に母乳生産ホルモンが増えるため、母乳の生産量が増加します。
このため、体力的には少ししんどいですが、母乳を増やす上では昼夜問わずの頻回授乳がとても重要です。
私の場合の、出産直後から生後8ヶ月までの授乳回数などをまとめました。
【実体験】出産直後〜生後8ヶ月の授乳回数まとめ
生後0〜4日:全く母乳出ず
出産翌日から授乳では粉ミルクの後に、母乳はまだ出ていない状態でしたが両方の乳頭を5分ずつ吸ってもらいました。
生後 | 授乳頻度(間隔) | 1日の授乳回数 | 備考 |
0日(出産当日) | 出生時にカンガルーケア。 乳頭を2回口に含ませる。 | ||
1-4日 | 3時間おき | ミルク8回直母9回 | 母子同室スタート 母乳3g |

生後5〜8日:母乳が出始め、完全母乳育児スタート
出産1週間ほどで母乳が出始め、以降は欲しがる時に欲しがるだけ授乳を継続。
生後 | 授乳頻度(間隔) | 1日の授乳回数 | 備考 |
5日 | 3時間おき | ミルク6回 直母5回 | 胸が張ってくる。 初めて母乳40ml搾乳。 ミルクを減らし始める |
8日 | 1-4時間おき | 14回 | 完全母乳スタート |

生後1ヶ月:母乳が出過ぎる。乳腺炎になりかける
授乳頻度(間隔) | 1日の授乳回数 | 備考 |
2-4時間おき | 9-12回 (うち夜間2-3回) | 母乳が過剰製造、 胸が異常に張る。 乳腺炎になりかける。 |

生後2ヶ月:母乳の需給バランスが整う。授乳に慣れる
授乳頻度(間隔) | 1日の授乳回数 | 備考 |
2-4時間おき | 8-11回 (うち夜間2-3回) | 母乳の需給バランスが整う |

生後3ヶ月:夜間授乳が減り、胸の張りが無くなる
夜間授乳がほぼゼロになり、娘の体重があまり増加しなくなりました。
振り返ると、授乳回数が減ったためか、特に1日の授乳回数が増えてくる夕方には授乳間隔が空いても胸が張らず、明らかに母乳の量が減っているのがわかりました。
授乳頻度(間隔) | 1日の授乳回数 | 備考 |
2-4時間おき | 7-10回 (うち夜間0-1回) | 夜4-6時間まとまって寝る日が増える 胸の張りが無くなる 3ヶ月健診で体重鈍化 |

生後4ヶ月:頻回授乳を再開し、胸の張りが戻る
頻回授乳を再開して1-2週間すると、母乳で胸が張り、授乳中に使用するタオルは母乳でしっかり濡れるほど母乳量が増えたことを実感しました。
授乳頻度(間隔) | 1日の授乳回数 | 備考 |
2-3時間おき | 9-11回 (うち夜間1-2回) | 頻回授乳を再開 日中に胸が張る |

生後5~6ヶ月:夜泣きで夜間授乳が増え、胸が張る
夜間授乳が増え、胸がよく張るようになりました。
たまに夜間授乳が無い日は、翌朝に胸が岩のようにカチコチに固くなったりも。
授乳頻度(間隔) | 1日の授乳回数 | 備考 |
3-4時間おき | 8-10回(うち夜間2-3回) | 夜泣きで夜間授乳増加。 日中に胸が張る |

生後7~8ヶ月:離乳食が進み、授乳回数が減る
離乳食の後に、娘が好きなだけ授乳。
夜間は添い乳で授乳しますが、横に寝るため脇の付け根あたりに乳が滞留してしまい、乳腺炎になりかけたこともあります。
授乳頻度(間隔) | 1日の授乳回数 | 備考 |
3-4時間おき | 5-7回 (うち夜間1-2回) | 離乳食が1日2回に。 添い乳により乳腺炎になりかける。 |

色々な文献にも母乳を増やす上で「頻回授乳は大事」だと書いてありますが、本当にその通りだと実感しました。
方法2:乳頭ケア(傷を防いで授乳を継続)

母乳を増やすには頻回授乳が重要なわけですが、その頻回授乳を継続するためには、乳首を守ることが大事です。

乳首に傷ができると授乳するのが苦痛💧
そこで私が実際にやった3つのケアを紹介します。
ケア①乳頭の保護・保湿
生後間もない赤ちゃんは、おっぱいを吸うのが下手。
自分もうまく授乳姿勢を作れず、頻回授乳によって乳首は乾燥して傷つきやすいです。
乳首の傷を防ぐ、傷ができても重症化しないように、乳首をしっかり保湿・保護することが大切です。
私の場合、低出生体重児の娘は口も小さかったので、生後2-3週間ほどは乳輪部分まで深く吸い付くことができず、乳首がポロッと取れるんじゃないかと思うほど痛い時がありました。
乳首保護におすすめなのは「ピュアレーン」(メデラ社製)。

中身がコッテリ濃厚で、乳首につけると時間が経っても保湿されている感じがしました。

産後2-3ヶ月頃まで授乳後に毎回使用していました。
その後は乳首に痛みを感じることがなくなったので不使用でしたが、歯が生え始めた生後8ヶ月から乳首を噛まれてしまい、また1ヶ月ほど使用することに、、
ちなみに、出産直後は産院から支給されたピジョン社製「リペアニプルP」を使用していましたが、保湿性能に物足りなさを感じ、ピュアレーンに切り替えました。

リップクリームとして唇にも使用しています(笑)
いずれの商品もラノリンという保湿成分が主成分ですが、ピュアレーンは100%ラノリン、リペアニプルは99.9%ラノリン、他一部別の成分(ビタミンE)が入っています(2025年6月現在)。


ピュアレーンの方が少し高価ですが、母乳育児において乳首が使えなくなると大変なので、乳頭保護クリームにはお金をかける価値があると思います。

ケア②複数の授乳姿勢をローテーション

毎回同じ姿勢で授乳すると乳首の同じ場所にばかり負荷がかかり、傷ができやすくなります。
授乳姿勢を変えることで、乳首への負担を分散させることができます。
口の小さな娘は、大きな口を開けても、ちょうど乳首の付け根あたりに唇がきてしまい、乳首が常に痛かったです。
授乳姿勢は基本的に交差横抱きでしたが、乳首が切れそうになったらフットボール抱きや、夫に手伝ってもらいながら縦抱きで授乳して、乳首への負担を分散させてなんとか乗り越えました。
授乳姿勢については、ピジョンのWEBサイトに絵付きで掲載されています。
チェックしてみてください。
ケア③自分に合った授乳クッションを活用する

授乳は1日に何度も行い、授乳期間も長期にわたるので、少しでも快適な授乳ライフになるように自分に合うクッションを見つけることが大事です。
最初は自宅にあるクッションを複数使って授乳していたのですが、授乳中に赤ちゃんの重さでクッションの高さが下がってしまうのが難点でした。
高さが下がると、赤ちゃんが乳首にぶら下がる感じで、乳首が引っ張られたり、赤ちゃんの口が乳首から外れるなど授乳姿勢が崩れます💧

自宅のクッションだけでは限界を感じ、硬めのクッションとして口コミの良かったエルゴベビーの授乳クッション「ナチュラルカーブ・ナーシングピロー」を産後間も無く購入しました。
このクッションは赤ちゃんが乗っても姿勢が崩れず、生後9ヶ月を迎えた今でも愛用しています。

私は上下逆にして使用していました。

お金をかけなくてもいいと思いますが、自分に合うクッションなどを早く見つけると授乳時のストレスが減るのでオススメです!!
方法3:水分をこまめに摂取

血液から作られる母乳はその約88%が水分からできており、赤ちゃんが1日のむ母乳の量は1Lに及ぶこともあります。
このためママが脱水にならないよう、意識してこまめに水分を摂取することが大切です。
私の場合、新生児期は頑張ってこまめに水を飲んでいたのに、授乳に慣れてきた3ヶ月頃から意識して水を飲むことがなくなり、また夜間の授乳をしなくなったからか母乳量が減って日中に胸が張ることがほとんどなくなってしまいました。
頻回授乳と合わせて水分をこまめに摂取するようにしてからは、胸の張りが戻り授乳中に母乳が噴射するほど母乳量が回復しました。

一度に大量に飲んでも尿として排出されるため、こまめに飲みましょう!
温かい麦茶やカモミールティーなどのハーブティーがノンカフェインでおすすめです。
まとめ
最後に、私が実践して効果のあった「母乳を増やすための3つのポイント」をおさらいします!
昼夜問わず、欲しがるときに欲しがるだけ授乳。
②乳頭ケア
乳頭の保湿、複数の授乳姿勢で乳頭への傷防止。
自分に合った授乳クッションを使用。
③水分をこまめに摂取
母乳の約88%は水分。意識してこまめに水を飲み、水分不足を防止。

授乳は長期戦です。無理なく、ママにとっても楽しい授乳ライフになることを願っています!
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