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株式投資

アメリカの長期金利が上昇中。次の経済危機は米国債務危機か。

アメリカ経済の危機?レイ・ダリオ氏が警鐘を鳴らす「債務の死のスパイラル」

近年、アメリカの財政状況はますます悪化の一途をたどっています。世界的な投資家であり、ヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエーツ」の創設者であるレイ・ダリオ氏は、アメリカ経済が「債務の死のスパイラル」に陥る可能性があると警告しています。果たして、何が問題なのでしょうか?

Ray Dalio to the Trump administration: Cut debt now or face an 'economic heart attack'
Dalio stressed that governments are responsible, and that leaders should make a pledge to reduce the U.S. budget deficit from 7.5% to 3% of GDP or resign.

アメリカの債務は拡大し続けている

アメリカ政府の債務は過去数十年にわたり増加し続けています。財政赤字が拡大し、国債発行に依存する状況が続いており、これが今後の経済の安定を脅かす要因となっています。

2024年11月時点で、政府債務残高は36兆873億ドルに達し、過去最高を記録しました。(jp.tradingeconomics.com)この傾向は、財政赤字の拡大と国債発行への依存が主な要因となっています。

具体的な数値を見てみると、2015年の政府債務残高は19兆1,477億ドルでしたが、2024年には35兆2,945億ドルにまで増加しています。(ecodb.net)また、2023会計年度(2022年10月~2023年9月)の財政赤字は1兆6,950億ドルで、前年度から23%の増加。(jp.reuters.com)

低金利時代の終焉

過去40年にわたってアメリカの長期金利は低下し続け、政府は低金利で国債を発行・借り換えを行ってきました。しかし、2020年に長期金利は底を打ち、2022年には長期のトレンドラインを上抜け。現在、米国10年債の利回りは4.53%前後で推移しており、今後さらに上昇する可能性があります。

テクニカル分析の世界では、「長く続いたトレンドほど、破られたときの意味は大きい」と言われています。つまり、40年続いた低金利トレンドが崩れたことで、アメリカ経済は新たなフェーズに突入したと考えられるのです。

国債の借り換えと利払い負担の増加

低金利時代に発行された国債が償還を迎えるにつれ、政府は新たに高金利で国債を発行しなければなりません。これにより、利払い負担が急増し、政府はさらに国債を発行せざるを得なくなります。これはまさに「債務の死のスパイラル」と呼ぶべき状況であると、レイ・ダリオ氏は述べています。

もしこの状況が続けば、投資家はアメリカ国債の信用に疑問を抱くようになり、国債価格が暴落する(=金利が急上昇する)リスクが高まります。

インフレと金利上昇がもたらす影響

金利の上昇は、以下のような連鎖的な影響を引き起こします。

  1. 株価の下落
    • 金利が上昇すると、企業の資金調達コストが増加し、利益が圧迫される。
    • 投資家はリスク資産から債券などの安全資産へシフトし、株式市場が下落する。
  2. 通貨安
    • 債務不安が広がると、ドルの信認が揺らぎ、ドル安が進行する。
    • ドル安はインフレを加速させ、さらに金利上昇を招く。
  3. 景気後退のリスク
    • 高金利により住宅ローンや企業の借入コストが上昇し、消費や投資が冷え込む。
    • その結果、景気の悪化が進み、不況のリスクが高まる。

新NISAをはじめとして、S&P500に積立投資で老後資産は安心!と思っている人もいいかもしれませんが、米国株安&ドル安のダブルパンチで大ダメージを受ける可能性もあるんじゃないでしょうか。

米国株はこれからも上昇を続けるのか?

アメリカ株はこれまで数々の経済危機や景気後退を乗り越え、一貫して上昇を続けてきました。しかし、金利上昇が加速すれば、これまでの成長の前提条件が崩れる可能性があります。

過去40年間は金利が長期的に低下する相場にありました。長期的に金利が上昇する局面においてもこれまでの通り利益成長を維持できるのか疑問が残ります。

特に、グロース株(成長株)は金利上昇に弱く、現在の市場環境では注意が必要です。これまでのような楽観的な投資戦略ではなく、よりリスク管理を意識したポートフォリオが求められるでしょう。

まとめ

レイ・ダリオ氏は、アメリカの財政赤字と債務拡大の状況を考えると、今後数年で大きな金融市場の変動が起こる可能性があると述べています。

これからの投資戦略としては、

  • インフレに強い資産(コモディティ、不動産、インフレ連動債など)をポートフォリオに組み込む
  • 金利上昇局面に強い銘柄やセクターを選定する
  • キャッシュポジションを適度に保ち、市場の変動に備える

といったリスクヘッジが重要になるかもしれません。
投資家として、慎重なリスク管理を行いながら、次の展開に備えていきましょう。

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