FRB利下げでも為替は円安に。円安は今後も継続するのか。
9/19に0.5%の利下げ発表も為替は円安に振れる。
米連邦準備理事会(FRB)は9/18-19に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)において通常の倍速のペースとなる0.5%の利下げを決定しました。
発表されたのは日本時間で9/19の午前3時。利下げが発表されると同時に一時141.90円まで円高が進みましたが、パウエル議長の会見が進むに連れて一時143.94円まで円安に。終値としては142.64円となりました。
パウエル議長が今後も0.5%の利下げをするわけではなく、緩やかなペースで利下げが行われることを示唆したことで円安に振れたようです。今年残されたFOMCである11月と12月ではそれぞれ0.25%の利下げに留まる見方が示されましたね。
教科書的には、日米金利差が縮小すれば、それは事前に分かっていたとしても為替は円高に振れると思い込んでいたので、円高局面で売られる日本の高配当株を仕入れようと思って待機していたのですが、結果は円安でした。
日経新聞でも利下げだったのに円安に振れたことについて深掘りされていました。
今の為替は現在の利下げ見通しをすでに織り込んでいる?
示唆された年内残り0.25%の利下げを2回、という想定通りペースで利下げが進むならば、そのシナリオはすでに為替に織り込まれている、と理解するべきなのでしょう。
もちろん利下げペースは今後のインフレや雇用統計次第になりますが、利下げされたからそれが為替に教科書通りに反映される訳ではなく、見通しが為替に織り込まれる形で変動していく、ということを学びました。
米国の雇用統計が悪化したり、インフレが再燃したりしない限りは、利下げされたとしてもその利下げはすでに今の為替レートに織り込み済み。だとすると思ったより円高には振れないのかもしれません。
もっと単純なものかと思っていましたが、まだまだ勉強不足です。。
為替の世界も奥深くて面白いですね。
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